脳神経外科
貞本 和彦さだもと かずひこ
くわしく見る089-945-5829
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11/21 木
診療日
当院では、下記のような専門性の高い病気や症状に対して、経験と実績豊富な専門医による診療を行っています。
MCI とは Mild Cognitive Impairment の略語で、軽度認知障害を意味します。記憶や判断などを行う脳の機能がいくらか低下してはいるものの、自立した日常生活を過ごせる状態です。
認知症の一歩手前の状態で、認知症状が明らかになる前に「以前とはどこか違う」「何かおかしい」と感じる人が多いようです。
原因としては脳の病気だけではなく、体の病気や精神的ストレスの場合もあります。
原因を早期に発見し、MCI から認知症へ進行しないように適切な対策を行うことが重要です。
原因によって、認知症が回復する人(16~41%/年)と認知症に進む人(5~15%/年)があり、必ずしも認知症に進む訳ではないからです。
MCI から認知症に進みやすい原因の一つにアルツハイマー型認知症があります。これまでは、MCI の状態では経過を観察し、アルツハイマー型認知症になってから認知症治療が始められました。
ただ、その段階では既に認知障害を起こすアミロイドベータが脳内に蓄積されており、従来の治療薬では進行する病態を改善できず、症状を修飾するのみでした。
しかし、本年より使用できる新薬は既に蓄積しているアミロイドベータを除去する働きがあるので、MCI からアルツハイマー型認知症への進行を遅らせてくれます。
「日常生活には問題ないから大丈夫」と考えずに、「以前は出来ていたに変だな、年のせいかな」と感じたら、ご相談ください。早めに対処して自立した老後生活を楽しみましょう。
ご自身やご家族などの物忘れが気になり、認知症ではないかと心配な方を診療します。
まずMRIと簡便な認知症テストを行い、認知症をきたす水頭症、血腫、脳梗塞、脳腫瘍などの病気の有無を確認します。
脳に器質性病変がなく、テストで認知症と診断されたら、アルツハイマー型認知症かその他の認知症かを診断するため、MRI-VSRAD(脳萎縮部位の診断)、脳血流SPECT(脳血流低下部位の診断)、MIBG心筋シンチグラフィー(交感神経障害の有無診断)、DATスキャン(大脳基底核での取り込み低下)、脳波・血液検査を行います。各種の認知症に対して適切な治療を行います。
本態性振戦やパーキンソン病などによるふるえを治療します。
MRIを行い、脳に腫瘍や血管障害などの器質性病変のないことを確認します。また、血液検査によりふるえを呈する内科的疾患を鑑別します。
DATスキャンや、MIBG心筋シンチグラフィーを行い、他の病気と鑑別します。
ふるえを止めるために、まずは薬による治療を行いますが、改善が乏しい場合、外科的治療が検討されます。本態性振戦の外科的治療は、ふるえに関与する脳の一部を焼灼凝固するもので、頭蓋骨を一部開けて行う方法(穿頭術)と、頭蓋外から超音波を一点に集束させる方法(経頭蓋集束超音波治療)の2種類があります。当院では、頭蓋骨を開けない集束超音波治療を行っています。
変形性頚椎症や変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症、胸腰椎圧迫骨折などがあります。頚部痛、腰痛とともに、脊髄や神経根の圧迫のため手足の痺れや疼痛、筋力低下をきたします。
レントゲン検査、MRI、CTなどの画像診断と電気生理学的検査により原因を明らかにして、まず薬物治療を行いますが、症例によってはリハビリ治療や顕微鏡手術を行い、症状の軽減並びに進展防止を図ります。
頭部MRI・MRAなどを行います。
脳動脈瘤、脳動静脈奇形、頭蓋内動脈や頸動脈狭窄は、今後、くも膜下出血、脳出血や脳梗塞を引き起こす可能性が高いので、経過観察あるいは外科的治療の選択を行います。
頸動脈狭窄症の患者さまに対して、頸動脈エコー検査とMRI検査を半年〜1年毎に行います。
治療は薬物治療が基本ですが、狭窄が進んだり、途中で脳梗塞を発症した場合には、頸動脈ステント留置術や頸動脈内膜剥離術を行います。
心筋梗塞や下肢動脈閉塞症を合併することが多いので、胸部症状や足の脱力感がみられた場合には、循環器内科への紹介を致します。